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  2013年6月
   

お+動詞

     

 
 

 さる金融機関のコマーシャルである。

 「通帳のお取り替えがまだお済みでないお客様は・・・」
 お、なかなか上手に丁寧語をつかっているな。正しい日本語だと思う。
 ところがフィニッシュで「至急ご来店の上お取り替えしてください。」
 あ、やっちゃった!と、思う。

 「お取り替えしてください」は正しい日本語ではない。

 では、正解は何か。「お取り替えください」または「お取り替えになってください」である。

器量

 だが、こんな場合もある。書店の店頭でお客が、買ったばかりの本を持ってきて「この本は少し汚れている」と言ったとする。

 書店の店員であるあなたは、「それは申し訳ありませんでした、お取り替えいたしましょう」という。これは正解である。左を少しだけ略して「お取り替えしましょう」でも、間違った日本語とまでは言えない。だが、お客様に「お取り替えしてください」と言うのは大間違いである。よく考えてみると、自分の行為に「お」をつけるのが正解で、相手の行為に「お」をつけるのは間違いだというのは何となく変な気もする。だが、「お○○する」は、謙譲語であって、尊敬語ではない。

 「大皿からおかずをお取りしましょう」は○
 「大皿からおかずをお取りしてください」は×

 ところで筆者は、いま、マイクロソフトのワードというソフトウェアでこの稿を書いているのだが、このソフトウェアはなかなか利口者で、「おかずをお取りしてください」と入力すると、ちゃんと警告が出てしかも何処が間違っているかを説明してくれる。

 ワード君に言わせると「お取りしてください」は「尊敬語と謙譲語を混同している」故に間違いなのだ。では、経験則ではなく、「お」のつく言葉を使うこつはなにか。

 法則を敢えて見つけようとすると、「お+動名詞+になるorいたす」が正解である。

 冒頭掲げた「通帳のお取り替えがまだお済みでないお客様は・・・」の「お取り替え」「お済み」はいずれも体言的に用いられる。こつはこの体言的と言う所にある。

 「同意する」は「ご同意になる」、「協力する」は「ご協力いただく」、「研究する」は「ご研究になる」。これ皆動詞を体言として用いる丁寧な言い方である。尊敬語の類に入る。

 それでは、応用問題。

 「やいやい、手前が肩をおいらの顔にぶっつけたんじゃあねえか!一言ぐらい詫びたって罰は当たるめえ」をできるだけ丁寧な日本語で言いなさい。(ちなみにこの稿の筆者は、修羅場と言える場面では徹底的に丁寧語作戦にでて相手を怯ませるのを戦術としている)

 正解は以下の通り。「そちら様が、ご自分お肩を私の顔におふれになられたのではございませんか。一言ぐらいお詫びいただいても罰はあたらないのではと思うのでございますが」って、やっぱり正しい日本語も丁寧すぎるとちょっと気持ちが悪いかな。

 
     
 

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